銀行カードローンが総量規制に引っかからない理由

総量規制という貸金業法に定められる規制があることはご存知ですよね。でもこの総量規制、消費者金融でお金を借りようとすると大きな額が借りれないこともあり、カードローン利用者からは煙たがられている存在でもあります。
しかし、この規制はカードローン利用者と貸金業者を守る為に作られた規制なのです。ここでは銀行カードローンでお金を借りるにしても、消費者金融でお金を借りるにしても知っておいて損のない総量規制について解説していきます。総量規制の定められている本当の意味を一緒に確認していきましょう。

総量規制とはいったい何なの?

総量規制というのは、カードローンやキャッシング利用者の借りすぎによる生活の圧迫や貸金業者の貸し過ぎを防止するために定められた規制です。
総量規制が施行されたのは2010年の6月18日。1991年の3月からおよそ2年半続いた景気後退期(バブル崩壊)により当時お金を借りて事業を運営した人たちが借金だけを残して価値のない担保だけを残して蒸発しました。その結果、銀行は抱えきれないほどの不良債権を抱え、どんな企業にも貸し渋りをするようになりました。
お金が借りれないことによって経営が難しくなった企業は当然倒産したりリストラをします。経済が潤わない状況が当時から続いて今(2016年)でもその傷を癒しきれていません。不況が続き、倒産した企業の社員やリストラされた方達は職がなくなった事によりお金を借りて生活するしかなくなりました。バブルの頃からも金融会社からお金を借りて投資する個人客は多くいましたが、不況による生活苦で多重債務を抱える人が増えすぎてしまった為、打開策の為に行われたのが貸金業法です。
総量規制とは多重債務者の増えすぎによって考え直された貸金業法のお金を借りるとき・貸すときのルールのことを指します。
総量規制として定められたルールは簡単にまとめると3つ

・お金を借りる人は年収の1/3を超える額は借りれません。
・お金を貸す人は借りる人の年収の1/3を超える額を貸してはいけません。
・お金を貸すときには相手の年収の確認をしましょう。

これだけです。この3つが定められた目的は債務者が借りすぎないこと、債権者が貸しすぎない為の信用収縮(融資する側の貸し出しの抑制)を行う為です。貸金業法が改正される前までは誰でもいくらでもお金を借りることができました。しかし、返済のできないような人に融資をおこなっている状況は、経済的な問題が理由の自殺者数を大幅に増やしました。
過剰取立てに追い込まれる人を救うこと。貸金業者に経済を握られることを防ぐ為。銀行が今後優位に立てるようにする為等、様々な企みが横行する中で誕生したのが建前上債務者が救われる形を形成した総量規制ということです。
総量規制が生まれたのは多重債務に苦しむ人を借金から救済する為の意図があったんですね。

総量規制のお陰で2016年10月時点で
5件以上の借入をしている多重債務者の人数が約9万人にまで減少しました。
※2007年7月時点での多重債務者の数は約180万人。

総量規制のお陰で借金で首が回らなくなるような方の人数は減少したといえます。

でもこの総量規制。当時サラ金と呼ばれていた消費者金融にしか適応されないルールとなっています。何故銀行には総量規制が適応されないのでしょう?

銀行カードローンに総量規制が適応されないわけ

消費者金融には適応されて銀行カードローンには適応されない法律、総量規制。

どうして銀行カードローンには適応されないのだと思いますか?

答えはとても単純。

消費者金融と銀行カードローンでは、営業の為に規制を行う法律が違うから。

消費者金融は貸金業者の為、貸金業を行う際に適応される法律は貸金業法。
それに対し、銀行カードローンは銀行なので、貸金業を行う際に適応される法律が銀行法となるのです。

総量規制が定められている法律は貸金業法なので、銀行法で営業を行っている銀行カードローンには総量規制が適応されることがないということなんですね。

しかし、だからといって銀行カードローンを利用すればいくらでも借りることができるというわけではありません。
銀行カードローンは消費者金融と比べて審査が厳しいので、総量規制の縛りのない銀行カードローンの方が借りれる額が少なくなったりもするのです。

住宅ローンやマイカーローンは総量規制の対象になる?

総量規制があると、高額な家の購入や車の購入ができないのでは?

と心配になっているあなた。

大丈夫です。

住宅ローンやマイカーローンは総量規制の対象とはなりません。


そもそも総量規制には【総量規制の例外・適用除外】という項目があります。

その為、例外や適応除外のケースの借入に対しては、貸金業者から借入をしても総量規制の対象とはならないのです。

住宅ローンやマイカーローンはその最たる例で、どんな方でも審査が通れば借入をすることが可能です。

といっても、高額のお金を借りることになる住宅ローンやマイカーローンはそもそもほとんどの方が銀行からお金を借りることでしょう。

銀行から借りるお金は総量規制の対象にならないので、住宅購入や自動車購入の際には総量規制を気にしなくても良いということですね。

総量規制の対象となる貸金業者について

貸金業者が総量規制の対象となることはもうお分かりですね。

でも、どこからどこまでが貸金業者となるのでしょう?

お金を借りれるところはたくさんあります。

・消費者金融
・クレジットカード会社
・事業者対象の金融機関
・労働金庫
・信用金庫
・農協etc...

お金を借りれるところを探したらキリがありません。

総量規制の対象となる貸金業者について、ここからは紹介をしていきます。